2015年12月25日(金):オオバン

オオバン
 自宅近くを流れる明石・赤根川。11月下旬、川面に2羽、この川で初めて見る鳥がいた。バンに似ているが、ずっと大きい。ヨシの茂った淀みでエサをついばんでいる。写真を撮り、念のため谷口誠司理事長にメールを送る。ほどなくして「オオバン。顔の前が赤いのがバン、白いのがオオバンやがな」と。
 ツル目クイナ科。体長は37~40㎝。以前は、播州でも、ほとんど見られない鳥だったが、今は冬の常連に。
 数年前、鳥の名前が分かれば楽しいだろうと、赤根川の海岸から1kmに限って、400mmの望遠レンズで野鳥を撮りまくった。カワセミもいるし、同じクイナの仲間のヒクイナも夕方に出てくる。最初は、大発見したような気になったが、「明石の野鳥」(明石市立文化博物館発行、2006年)にちゃんと紹介されていた。
 私の所にはメールで昆虫の写真が送られてくる。お互いが分類したり、分類してもらったりすることで、少しずつスキルが上がっていく。(三木進)

2015年2月20日(金):アオサギとダイサギ

サギ科の大型2種が並んで魚を狙っている。本当にそうに見えるのだが、一緒に仲良く同じ魚を狙ったり、アオサギがダイサギを追い払おうと追っかけたり、としばらくの間、飽きずにながめていた。

写真は西宮市甲山なかよし池での一コマだが、西宮の夙川でも両者は魚を狙ってきている。
アオサギ:灰色がかった色でサギ類の中では最大
ダイサギ:成鳥になると嘴が黄色、足が黒い。目の所が緑色。シラサギの中で最大。
大谷洋子

2015年1月1日(木):ヨタカはなぜ夕方に飛ぶのか


ヨタカの網膜構造。上半分が夜でも見える部分、下半分が昼間に適した部分。黒い塊が、くし状体



宮沢賢治の「よだかの星」で知られるヨタカ(Caprimulgus indicus)が南へ帰る、渡りのシーズンが1010日ごろにあったようだ。夏の夕方に「ケキョ ケキョ、ケキョ」という鳴き声が森の奥からが聞こえてくる。私の住む神戸市須磨区の裏山では、最近声を聞かない。飛来数が減少したのだろう。

一般にヨタカは、夕方、空はまだ明るいけれど、地上は暗くなっている頃に鳴きながら飛ぶ。口を広く大きく開けたまま蚊柱に飛び込み、大量の蚊を食べる。この時間帯では、瞳孔は上空の明るさに合わせると小さくなる。地面を見るためには、大きく開く必要がある。瞬時に切り替えるのだろうか。

実は、ヨタカの網膜の秘密が、この行動を可能にしている。網膜の上半分がフクロウと同じ夜行性の「タペタム」という構造になっていて、暗いところでも明るく見える。下半分は昼行性の鳥たちと同じ黒い組織。眼球のレンズを通じて網膜には逆さまの光景が映し出される。こうして地面と空の部分を、同時に同じ明るさで見ることができるのだ。

タペタムとは光を反射して増幅する網膜の組織で、哺乳動物のイヌやネコと同様に夜行性動物の網膜の構造と同じなのだ。眼底撮影カメラで撮ってみると、上半分の黄色っぽく見える部位がタペタムと呼ばれる部位で、明るさ暗さを見る幹状態視細胞のある場所だ。下半分の赤っぽく見える部位は昼行性の網膜で色覚細胞の錐状体細胞が多く分布している。右下に黒色の塊があるが、これは「くし状体」と呼ばれる眼球に栄養を補給する装置だ。鳥たちの眼球は頭骸骨の内容量に占める割合が大きく、頭脳で判断する機能が眼球に委ねられているという。飛ぶために、進化の過程で獲得されたと考えられている。

ヨタカの網膜を眼底撮影カメラで撮影するときに、初めて見る網膜構造を見て興奮し、シャッターボタンを押す指が震えていたのを今でも覚えている。


<参考文献>

1「鳥の目のしくみとはたらき 鳥の感覚器官1」我孫子鳥の博物館1997

Comparative Histphysiorogical Stady of Oil Dorplets in the Avian Retina Japanese Journal of Ornithology Vol.44.No2 June 1995


2014年8月10日:神戸の市街地にイソヒヨドリ

♀、明石市の江井ヶ島海岸(三木進撮影)。本来の生息地。
♀、明石市の江井ヶ島海岸(三木進撮影)。本来の生息地。

イソヒヨドリ
 スズメ目、ツグミ科。ムクドリ大で、ユーラシアとアフリカの両大陸、さらにインドネシア、ニューギニアに分布。
 元来標高2000m以上の岩山に生息。しかし、日本では、その名の通り、海岸の磯や堤防で見られる。

♂、須磨区横尾の自宅近く(権藤眞禎撮影)
♂、須磨区横尾の自宅近く(権藤眞禎撮影)

 ところが近年、立ち並ぶビル郡を岩山に見立てたのか、市街地に進出。
 三田市の人と自然の博物館でも見られた。
 須磨区の山に近い自宅周辺にも姿を現し、囀りを聞く機会が増えてきた。

 以前から狙っていたのですが、8月10日にようやくシャッターチャンスを得ました。

2014年3月16日(日):明石・赤根川の野鳥

キンクロハジロとヒドリガモ
キンクロハジロとヒドリガモ

2014年3月9日(日):武庫川河口右岸の運河

コガモ(手前)とヒダリガモ(後方)
コガモ(手前)とヒダリガモ(後方)
赤根川の土手には ツクシが芽を出し、 水面には北へ帰る鳥たちが 羽を休めています。 コガモをおどかしてしまいました。 (三木進)

2114年3月9日(日):昆陽池

キンクロハジロとオオバン1
キンクロハジロとオオバン1

4月に入ると、

台湾坊主の吹くときに

北に帰ってしまい。


空いている日に

撮影に頑張りました。
(権藤眞禎)

キンクロハジロとオオバン2
キンクロハジロとオオバン2
キンクロハジロ
キンクロハジロ
オナガガモのペア
オナガガモのペア
コクガン
コクガン
エサをやる人
エサをやる人

2014年3月3日(月):獅子ケ池のオオバン

オオバン2
オオバン2
3月3日(月)の午後、
神戸市北区と長田区、
そして
須磨区の境目にある
獅子ケ池に、
オオバンが5羽
飛来していました。
写真をお届けします。
400mm望遠レンズ使用。
(権藤眞禎)
オオバン
オオバン

2014年1月27日(月):淡路島のコクガン

河口域のコクガン
河口域のコクガン

淡路島の

室津川河口と沖合いを行き来している

コクガンの写真をお届けします。
撮影者:淡路在住の自然保護指導員、鳥田陽子さん
撮影場所:室津川河口
撮影日時:2014年1月27日(月)
行動:昼間は河口と沖合いを行き来し、
   午後4時ごろ、河口に戻ってきたとのことです。

(権藤眞禎)

2014年2月11日(火):佐用町にようやくノスリ現る

ノスリ
ノスリ

佐用町だより 

理事 野村智範

 

雪の残る故郷に、

ようやくノスリが姿を見せました。

今年も、そっと観察します。

 

 

2014年2月10日:小野市鴨池

オナガガモ
オナガガモ

権藤眞禎:

小野の鴨池に、カモ類の飛来状況を調査に行きました。

年末には、何もいませんでしたが、

現在ではオナガガモが、オス・メス約100羽いました

 

期待していたコハクチョウは来ているようでいたが、
本日の午前11時頃はいませんでした。
 
 
 
小野市来住の鴨池はコハクチョウの飛来地として有名です。
阪神間から近いので観察にお出でください。

 

キンクロハジロ
キンクロハジロ
ヒドリガモ
ヒドリガモ