2014年6月13日:梅雨のカタツムリ

クチベニマイマイ
クチベニマイマイ

雨の季節、カタツムリの動きが活発になる。

アジサイが咲き、葉の上を這うカタツムリは風物詩として描かれ、写真に収められるたり。カタツムリの生活サイクルは、春暖かくなると冬眠から覚め、旺盛な食欲をみせ、相手を見つけては交接し、やがて数十個の卵を生む。数週間後、梅雨の最中に小さなカタツムリが誕生し、餌を求めて活発に動き回る。
カタツムリは寒さに加え、暑さと乾燥も弱い。夏に乾燥が続くと、殻の口に膜を張り、朽ち木に潜り込み、仮眠して雨を待つ。秋に再び餌を求めて動き回り、11月ごろに気温が低下すると、冬眠の準備に入る。再び殻の口に白色の膜を張り、落ち葉の奥に潜り込み、冬越し。これからの季節、カタツムリにとって命を輝かす時、静かに見守ろう。写真はクチベニマイマイ。(大谷洋子)